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悠々徒然

 徒然なるままに、気まぐれに、パソコンに向かひて、心にうつりゆく由無し事を、
そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそ興に入りけれ・・・!?
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[美術]ジブリの絵職人『男鹿和雄展』
待ちに待った美術展が、ついに愛媛・松山にやってきました!

ジブリの絵職人『男鹿和雄展』

本日より来年1月18日まで、愛媛県美術館にて開催です。
早速、初日の今日、行ってまいりましたよ!!(≧∀≦)



さて、こういう美術展につきものなのが、音声ガイドです。
音声プレイヤーから流れるガイドを、ヘッドフォンで聴きながら作品を鑑賞するわけですが……美術展によっては当たり外れが大きいといわれるこの音声ガイド……この『男鹿和雄展』の音声ガイドは、当たり外れで言えば、おそらく大当たりではないでしょうか?(`・ω・´)

ナビゲーターとしていろいろなガイドをしてくれるのは、あの「日高のり子」さん……つまりは、『となりのトトロ』の姉妹のお姉さんである、サツキの声の人なんです!
そして、ジブリのスタッフをはじめとする様々な関係者による、男鹿さんに関わる逸話やコメントが、各ポイントポイントで聞けるようになってます。
総解説時間は約30分とのことですが、聴いてて飽きません。
声が日高さんということで、トトロの展示の場所では、サツキの声で映画のシーンを再現するような音声も……。
お馴染みのBGMもふんだんに使われていて、目で見ている作品と相まって、思わずウルッと来ちゃいそうになるぐらい、良かったですよ〜。

音声ガイド500円(ペアで800円)、払って聴くだけの価値はあると思います。


展示で興味深かったのは、背景を描く前に描いた下描きともいえる、美術ボードを、実際に使われた背景画と並べて展示してあるものが多いこと。
美術ボードでもかなりのクオリティなんですが、背景画はそこからさらに……もぅ桁違いに、クオリティが上がってるんですよねー。
ここまで緻密な描き込みをするのか〜っていうのを見せつけられました。
そして、抜くところは抜いてあるんですよねー。

絵のテーマも雰囲気も良くて、ホント、理想的な背景画です(´・ω・`)
男鹿さんって、森などの自然を描くのが好きなのかと思いきや、意外と都市のビル郡などを描くのも好きだったりするようです。


↑記念撮影スポットにて

さて、美術展といえば付き物なのが、展示作品を収録した“図録”。
今回の『男鹿和雄展』は、半分はこれを買うのが目的で行ったようなところもあります。
もちろん、買ってまいりました!



このボリュームでたったの2800円とは、なんともお得!!
普通の美術書ではありえない値段です!
印刷ではさすがに原画にはかなわないものの、美術展の図録は、かくもお買い得なのであります。

さて、今日は初日ということもあって、なんと、図録を買った人には、男鹿さん自らサインを入れてくださるということで……



初日に行けてよかった!!(≧∀≦)
でも、初日で土曜日ということもあって、かなり混雑していたので、ゆっくりじっくりとは見られなかったかなぁという気がします。

会期中に、平日を狙ってもう一度行こうかな(`・ω・´)
もちろん音声ガイド付きで。

何度でも見に行きたいような気になれる展示でしたよ〜(^^)
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[美術]ベルリン国立アジア美術館所蔵日本美術名品展
今月16日まで、松山市堀之内の愛媛県美術館で開催されているのが、「ベルリン国立アジア美術館所蔵日本美術名品展」という長〜い名前の美術展。

……要は、海外で収集された日本美術の里帰り展ですが、それに行ってきました(`・ω・´)

収集作品展ということで、展示作品に一貫したテーマ性があるわけではないんですが、江戸初期頃の肉筆画から、浮世絵、近代の日本画まで、様々な作品が展示されてました。
どれも時代を感じさせる、良い意味での古さ、迫力を感じさせる、貴重な作品の数々……これが日本に残ってたら、どういう扱いをされていたかなぁと思ったりするわけです。

中でも私が好きなのは、やっぱり浮世絵。
浮世絵というのは、基本的には木版画です。
基本的に……というのは、中には肉筆浮世絵なんてものもあったりするからなんですが、まぁ、ほぼ木版画です、たぶん。
同じ作品を何枚も刷っては、それを売り出していたわけですね。

木版画なので、作品を生で見ると、紙に版の凹凸が写し取られてて、まるでレリーフのように残ってたりするんですよ。細かく刀で削られた線もくっきり……印刷などでは分からないシャープさが、生で迫ってきます!
んー、ゾクゾクしますね(≧∀≦)
個人的には、人物画よりも風景画の方が好きなんですが、今回は人物画が多かったかな(´・ω・`)


この展示が終了すると、今度はジブリ作品の背景画家の美術展「男鹿和雄展」がやって来ます。
これもまた行かなきゃ!Σp(・д・;
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[美術]アナログとデジタル
前回、イラストのアナログやらデジタルやらの話がでてきたんですが、それで思い出したのが、先日の、とある地元の出版社の方との話。


「デジタル制作の絵を、絵画作品として“売る”っていうのは難しいですね」


そんな話をしたんです。
つまり、原画ならではの魅力とか、原画を所有するという概念があるのは、アナログだからこそだ、という……そういう話になったんですよ。

イラストにしろ絵画にしろ、その絵の売買が成立したり、そうでなくても例えば「原画展」というものがあったりするように、原画が印刷・複製画とは別格の扱いを受けるというのは、それだけ原画という存在が特別なものだということなんだと、普段はまるで空気のようにほとんど意識していなかったことでしたが、改めて気付いたんです。

原画が“物”として存在するアナログに対して、デジタルは単なるデータ。

アナログの場合は、クオリティを保ったままの複製など、版画作品でもない限りはまず有り得ません。
それに対して、デジタルで制作する作品は、全く同じクオリティでいくつでも作品を生み出すことが可能なので、その複製されたデータや印刷物を得るという意味での“買う”ということはあっても、オリジナルデータ(原画)を唯一無二の状態のままで鑑賞したり取引したりするなんてことは、なかなか無いですよね。
ましてや、アナログの場合にあるような、作者が実際にこの作品に触れたという感慨とか、作者の筆遣いとか……作品を鑑賞しているうちに、まるで作者が重なって見えてくるような感覚的な実感なんてものは、デジタルではなかなか伴わないものです。

デジタルの絵を例えるならば、先程チラッと出てきましたが、「版画」ではないでしょうか。
しかも、複数の同じ作品を生み出すための元々の“版”が劣化せず、さらにその“版”自体の複製までもが可能。そのうえ、刷色の再現も容易なばかりか、刷り上がった作品をまた“版”として利用することもできる場合がある版画……それがデジタル制作の絵なのかもしれません。


じゃぁ、デジタル制作の絵に特別な価値を付けようと思ったら、どうすれば良いのか?

浮世絵などの版画に価値があるのは、刷り上った作品の現存数が少ない上に、その再現のための版木も現存していなかったり、残っていたとしても、昔のままの状態では残っていなかったりする……また、使用されている色の再現も困難であることなどによるものです。

結局は、デジタルのデータをもとにして、商業版画などのように、多額の費用をかけてクオリティの高い印刷を、数を限定して制作するようなことでもしないかぎり……まぁつまりは、容易には入手も再現もできない“アナログ化”という作業を経ないと、そこまでの価値を持つことは無いんじゃないかと思うわけですよ。
それでもなお、先に挙げたような、作品に作者が重なるような感覚というのは、なかなか得られないとも思います。


商業目的で使用する“素材”としては、デジタルのほうが再現力の観点からはるかに都合が良く、そういう意味での利用価値はたしかにありますが、それは同時に、作品自体の根本的な価値を弱めることにもなっているのかなぁと、ふと思ったのでした。
まぁそうは言っても、版画の版木にも価値があるように、作品を生み出すための素材としての元データ……例えば、レイヤーが統合される前の制作段階のデータなんかになると、多少の価値が出てきたりもするのかもしれませんね。


デジタル制作の絵は、どれだけ頑張って制作しても、“素材”の域を超えることはできないのかなぁと、そんなことを思うと、チョット寂しいような気もしちゃいますね(^-^;;
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[美術] 『明日の神話』恒久設置場所決定
岡本太郎の壁画『明日の神話』の恒久設置場所が、渋谷に決まったそうな。


一昨年の夏だったか、日本テレビで展示されていたときには、イラスト持込の旅のついでに見に行ったりもしたものです。
そして現在は、今年の6月29日までは、東京都現代美術館で展示されているそうです。

修復作業の行われた場所が、私が住んでいるところからかなり近い場所だったこともあって、思い入れのある作品です。
また、最近すっかりヘビーな読者になってしまった「ほぼ日刊イトイ新聞」もずっとこの作品の再生プロジェクトに関わってきたことがありまして、そういうところでも馴染みを感じる作品です。


恒久設置に手を上げていた場所は3箇所。
吹田(大阪)、広島、そして渋谷(東京)。


個人的には、原爆が投下され爆発した瞬間を描いたこの作品の舞台である「広島」を応援していたんですが……まぁでも、渋谷は、どうやら美術館などではなく、日常の中で多くの人が行き交う、駅か何かの連絡通路の壁面を設置場所とするようで、そういう点では、元々はホテル内に設置されるはずだったというこの壁画の、改まった場所ではなく公の生活の中にある芸術、パブリックアートとしての本来のあり方なのかもしれません。

心配なのは、設置後の作品の管理のあり方ですが……どのように管理されるのでしょうかね?
沢山の人の思いが集まって、長い時を超えて修復された作品ですから、心無い人間によって作品が被害を受けるようなことがなければいいなぁと思うのです(^^;
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[美術]『明日の神話』の外側の世界
長い時を経て発見・修復され、昨年夏に公開された、岡本太郎の壁画『明日の神話』。
そのときの展示場所は東京・日本テレビで……私はそれを、イラストの持ち込みの旅のついでに観に行ったのでした。
あの強烈なインパクトは、今でも鮮烈です。

さて、その『明日の神話』が、現在、 東京都現代美術館で展示されているというのを知ったのが先日の事でした。
日本テレビでの展示後、あまりに大きい作品のため行き先が無い状態だという報道がしばらくなされていまして、そう言えばその後の情報を聞いていなかったので、無事展示されている事を知って喜んだものです(^-^)


ちょうどそんなところに今日、「ほぼ日刊イトイ新聞」内の「TARO MONEY」のページに掲載された記事がありました。

今月開催されたという、子どもたちが、『明日の神話』の外側の世界を描くワークショップのレポート記事……豊富な写真によるレポートから、その雰囲気が直に伝わってくるようです!

よく絵画鑑賞で「作品の世界に入る、引き込まれる」というような表現をすることがあります。私がこの『明日の神話』を見た時にも、そんな感覚を覚えたものですが、でも、本当に作品の世界に入るっていうのは、もしかしたらこういうことなのかもしれない……という、純粋な子どもの感性をうらやましく思うレポートでした。
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[美術]四大浮世絵師展:愛媛県美術館
四大浮世絵師展

前売り券を購入してあったんですが、やっとのことで行ってきましたよー。
現在、愛媛県美術館で開催中の『四大浮世絵師展』!

写楽・歌麿・北斎・広重……浮世絵師の中でもトップクラスの4人の作品が一堂に会している今回の展示。
すごいんだろうなーと予想はしてましたが、その予想をさらに上回る感動(≧∀≦)!

ゆっくり時間をかけて、すべての作品をじっくり見てきました。
生で観なきゃ分からない、印刷には出ない色だとか、版木による紙の凹凸、雲母刷の上品な輝きなど、堪能。
観終わって展示室を出ると、あっという間に2時間が経過してました。

聞く話によると個人のコレクションらしいですが、これだけの浮世絵を一度に見られる事って、そうそう無いだろうなぁ……。
浮世絵好きの私としては、せっかくだからということで“図録”を購入。
展示作品を一冊にまとめたものですが(もちろんオールカラー)、これで2500円ってのはかなりお買い得なはず!! 資料としても十分役立ちそうです。

『四大浮世絵師展』は、愛媛県美術館で9月18日(月・祝)までの開催。
(9月4日あたりで、一部展示の入れ替え有)
お見逃し無く!
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