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悠々徒然

 徒然なるままに、気まぐれに、パソコンに向かひて、心にうつりゆく由無し事を、
そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそ興に入りけれ・・・!?
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[ENISHI]音楽之章・弐
前回の内容は、「ENISHI」のカテゴリで確認してくださいませ。

さて、中学校に入学してから……私の住んでる地域では、小学校と中学校が細い道路一本を挟んで隣同士に建っているので、ほぼ全員が、その同じ中学校に進学するんですが、入学してしばらく、部活動をやっていませんでした。

そんな帰宅部を続けてた1年生の3学期。
小学校のトランペット鼓隊で、一年上でやってた先輩が吹奏楽部に所属してたんですが、その先輩に、吹奏楽部に招かれて入部する事となりました。

いろいろな楽器を試して、最終的に手に取ることになったのが「テナー・サックス」。
運指はリコーダーによく似ていて、リード楽器(薄く削った竹の板を震わせることで音を出す)なので、音を出すことにもさほど苦労せず。
取っ付きやすい楽器でした。

が、しかし当時のこの吹奏楽部。
お世辞にも本格的な活動をしているとは言えず、学校や地域のイベントで借り出される程度の活動のみ。演奏技術も未熟でした。
そのせいもあってか、部員も少なく、特に私の学年に至っては、なんと片手で数えられるほどの人数しか居ませんでした。しかも、全員男子という……昨今だいたい女子部員が多い傾向にある吹奏楽部では、珍しいケースです。

そんな吹奏楽部が変わり始めたのは、私が2年生の時。
吹奏楽部の顧問が変わって、ようやく本格的な指導を受け始めました。
そして、この年に初めて、吹奏楽コンクールに出場することに。
……最近、所ジョージさんの番組で取り上げられていた、あの吹奏楽の大会です。

本番。

初めての人前での大きな舞台。
「地に足がついていない」というのは、まさにこの事かと思うぐらい、自分が床から浮いているような感覚を覚えるぐらいの、極度の緊張。
結果は、3段階評価の一番下の「銅賞」でした。

でも、この時を最後にして、以後、人前に出ても緊張をする事がなくなりました。
舞台だけでなく、生活のあらゆる場で、人の前でも平常心で居られるようになったのは、この経験が大きかったのかもしれません。

まぁ、平常心すぎて、かえって緊張感に欠けるのが珠にキズですが。

翌年3年生で、再び出場。
今度はたしか「銀賞」だったような気が。

卒業してからもう十数年経つわけですが、この中学校のそばを通る時によく、吹奏楽部の練習の音が聞こえてきます。
今は、どうなってるのかなー。

(「音楽之章・参」に続く)
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[ENISHI]音楽之章・壱
あと1ヶ月あまりで三十路を迎えてしまう私ですが、その30年を振り返りつつ、自らを奮い立たせる新シリーズ企画。
不定期連載(?)でお送りしようと思ってます。

今、まだ売り込み活動中とはいえ、とりあえずこうやってイラスト描きという好きなことをやって暮らせてることへの感謝を、『ENISHI』(縁)というタイトルに込めて、どんな人との関わり…縁が、今の自分に繋がっているのかを考えるコラム的文章です。


まずは、音楽の方面から。

高校生まで吹奏楽をやっていた私ですが、そもそものきっかけは、小学生時代。
小学4年生ぐらいだったかな?
音楽の授業中……たぶん個人個人で笛か何かの練習をしていたような時間だったと思うんですが、突然、音楽の先生から、
「トランペット鼓隊で大太鼓を叩いてくれない?」
と聞かれました。

「トランペット鼓隊」というのは、文字通り、トランペットと打楽器のみで構成されてて、主にマーチング演奏を行う、いわゆる音楽の部活ですが、少年消防クラブという側面も持っていました。

こういった部活動的なことは、運動系にしても文化系にしても、だいたい4年生になってからという仕組みだったように思いますが、4年生から6年生まで、何人居たかと考えれば、600を下らない人数だったはずで、4年生の男子児童に絞っていたとしても、100人以上は居たでしょう。
まぁ、そのうち、すでに他のクラブなどで活動している児童は外したりだとか、適性などでも人数をさらに絞っていたのでしょうが……

その中で私に声を掛けてくださったわけです。
…皆さんの中で、先生から授業中に部活動にスカウトされた経験がある人って、どれだけ居るものでしょう?(^^;

そんなわけで、音楽と関わるようになったきっかけは、ここからでした。
あのとき声をかけてもらって居なければ、間違い無く、高校まで吹奏楽を…なんて事にはなっていなかったはず。
私の人生のひとつの道が敷かれた瞬間でした。

そして私は、小学校卒業まで、このトランペット鼓隊で、腹に抱えるようなマーチング用の大太鼓を叩き続けたのです。

(「音楽之章・弐」に続く)
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